熱海のサンビーチ

最近、車を運転するようになってからラジオを聞く機会がふえて、その分、音楽もよく耳に飛び込んでくるようになった。そんななかで「あれっ、おもしろいな」と思ったのが、これ。実際にサーファーでライフセーバーやっているというTORUMANの曲。なんだかすっとぼけたような、力の抜け方がいいよね。ビーチで流れる注意事項「サンビーチへ監視塔よりお知らせいたします。サンビーチおよび周辺遊歩道は禁煙となっています」というお知らせが最初に流れてから、「この熱海のサンビーチの監視塔の上から送るよ〜♬」と歌詞が始まっていく。ふにゃっとした感じがたまりません。
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梅雨のあいまの夕焼け

一日じとじと雨がふっています。今日の大学院の授業も部屋の湿度が高くて暑かった。冷房を入れると冷えすぎるし、調整がむずかしいですね。6時過ぎまで大学で仕事をして、車で帰るころには雨があがっていました。そこで見た夕焼け。久しぶりにきれいなオレンジ色でした。Sa290012

世阿弥と小森陽一

立教で非常勤の帰り、池袋東口でジュンク堂に寄って本を買っていたら、うしろから肩をたたかれたので、びっくりしてふりかえったら何と小森陽一さん。ジュンク堂のカフェで東大コマバ特別授業とかいう名目で、松岡心平さんとのトークだそうな。久しぶりなので、買った本の精算をすませてからカフェへ。小森さんは白のチノパンに白い靴。さすがに石田純一みたいに裸足ではなかったけど相変わらずおしゃれ。なめらかな語り口で何を話すのかと聞いていたら、駒場の日本文学研究者で出した最新の論文集の宣伝でした。ただ、相手が松岡さんだからなのでしょうが、なんと能と世阿弥の話。「平家」や「太平記」の話から始まって、「風姿花伝」にいたる。なかなかおもしろいトークで、足利時代と世阿弥の位置がよくわかり、たいへん勉強になったのだけれど、なんだか世阿弥が東大駒場のスタッフみたいに、どこか「山の民」の資質を残しながら権力に近づき、しかし、権力に一体にもならずに文学と政治を生きるということなので、小森さんの鏡像みたいに聞こえてしまったのは知り合いすぎたからでしょうか。次回は7月30日、ロバート・キャンベルさんとだそうです。サイン会もやってましたよ。写真撮ればよかったな。

日大国文学会

年一回の国文学会大会。今日の講演はジャストシステムの浮川社長。さすがにATOKや一太郎を出しているところだけあって、日本語をめぐる見識をお持ちでした。なかでも共感したのが100年後には日本語から敬語がなくなった方がいいという話。国語審議会だったか政府系の会議に出たとき、言葉のみだれ、つまり敬語がうまく使えないといった風潮が話題に出たときに、そう発言したそうです。敬語を使えると言うことは、身分や年齢などの上下関係にコンシャスだということ。果たしてそうした身分や年齢による上下関係を意識させるような社会でありつづけていいのかと。まったくそうですね。美しい言葉というかけ声の実際に目指していることがよくあらわれてました。敬体と常体の二種類があれば十分じゃないでしょうか。
研究発表は3本。近代では樋渡くんの発表が好評でした。写真は懇親会のあとの二次会に向かった面々。17人ぐらいになっていろいろさまよい、「海晴亭」の前で席があくまで待っているところ。右端に切れてしまったのが曾根先生。
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最近のお仕事

自分の関連著書にもあげておきましたが、藤原書店から「戦後短篇小説コレクション」全7巻が出ています。寺田博さん、川崎賢子さんとの共編ですが、解題を担当しています。編年式に1945・46年を1巻として、1952年まで1年1巻、だいたい7〜10編ぐらいの短篇のアンソロジーになっています。この関係で、「毎日新聞」の6月26日に「戦後短篇小説コレクションを編集して」という記事を書きました。このあとも「朝日新聞」「公明新聞」から取材を受けたので、徐々に記事になる予定です。
もうひとつ中公文庫の「ゲゲゲの鬼太郎・第5巻・豆腐小僧」の解説を書きました。ほとんど私的なことばかりですが、気楽なエッセイにしています。

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