前日のセレモニーと大宴会の翌朝、みんなが寝入っている間に起きて出発。20日からは早稲田の大学院文学研究科での集中講義。本来なら同じ都内の大学ですから週一回、通う非常勤講師ができればいいのですが、なにしろいまは勤務先で校務繁忙のため、持ちコマまで軽減してもらっている立場のため、毎週通う非常勤講師の仕事をお引き受けできない。そう申し上げたら、集中講義という形態になりました。院生諸君にはちょっとお気の毒。
今回は、近代文学研究の方法論について具体的なテキストをもとにしてさまざまなやり方を検討してみましょうというテーマのもと、初日は現代文学から古井由吉の短編小説をもとに、2日目は近代文学から徳田秋声の「新世帯」をもとに、そして最終日は中里介山の「大菩薩峠」をめぐっての話をさせてもらいました。個別のテキストを対象としながら、西欧的な近代文学の概念でははかりにくいところにどのように焦点をあてていくべきなのか。ぼく自身の課題をふくめて考えているところを話した次第です。この3日間はいずれも雨天。しかも2日目は台風の直撃で、3時には休校が決定。いやはやという状態ですが、なんとか無事に走りきることができました。最終日には大隈会館で中島国彦さんや宗像さん、十重田さんも来てくださって院生たちと打ち上げ。早稲田に来ている朴裕河さんとも再会でき、気持ちの解放された一席となりました。中島先生はじめ、みなさん、お世話になりました。どうもありがとうございました。