4月になりました。1日には年度初めの教授会。最初は黙祷から始まりました。
そして今日2日は、文理学部開講式。全学の入学式がなくなったので、学部開講式が入学式を兼ねます。 晴れがましいはずのセレモニーですが、今回は重苦しさがつきまといます。しかし、それでも新たな大学生たちにとっては人生の次のページが開かれた瞬間でもあります。重苦しさと喜びと、入り交じった感情の交錯する時間であり、その感情こそ大事にしたいものだと思います。
さて、福島の原発事故は長期戦の様相を呈しています。しかし、この福島第1原発については、かつてさまざまな指摘がなされながら、過小評価されて、改善にいたらなかったことが指摘されています。http://ja.wikipedia.org/wiki/東京電力原発トラブル隠し事件
もちろん、この件については検証が必要で、Wikipediaの記事の正確さが問われますが、「東電の情報隠蔽事件」は2002年頃にさかんにエネルギー政策関連の雑誌にも出ていた話題で、まったくの間違いではありません。一方、 電力産業は国策ともからみながら、1930年代の産業界再編や戦後の企業再編とつながり、かつまた日本経済の屋台骨を支えるエネルギー産業として重要な役割を果たしてきました。歴代の社長にも木川田一隆や平岩外四ら堂々たる文化人がいます。単純な善玉悪玉論議ではなく、かくなりたる経緯を解きほぐす作業も他方で必要だろうと思います。それにしても、大量の放射線被爆を覚悟しながら作業にあたっている人たちには頭が下がります。
地震の2日後、老人施設に入っている母が足を骨折。急遽、入院したのですが、年齢と血小板の減少から手術はできないと、新宿区の巨大病院から退院を宣告され、施設に戻りました。生きる事への意欲を失いつつある老母をあずけながら、何もできないことをかみしめつつ、新年度が始まっていきます。