19、20日と多くの人が連休を楽しんでいる2日閒、文理学部では毎年恒例のオープンキャンパス。国文学科ではどうしても所用のある教員を除いて、ほぼ全員、朝9時半に集合。模擬授業やら展示やらの準備。補助学生20名弱にも手伝ってもらう。今年は曾根先生が欠席なので、ふだん曾根先生が展示している「近現代文学初版本複製」の展示を担当。まず前々日に研究室のにわか大掃除から始まり、サイドデスクにつみあげてある大量の本や資料をありあわせのテーブルクロスなどでおおって、高校生たちの入るスペースや美観の確保にあたる。ついで複製本をテーブルに陳列。ゼミの2人の学生の展示センスを見る。足りない分は自分の本棚から。
10時開場で、両日とも17時まで。この間、交替して休憩をとったり、昼食をとったり。ぼくは模擬授業も担当なので、途中、30分ずつ抜け出して「日本語文学のいま」というパワーポイント付きの授業を2セット。研究室の展示を見に来た高校生がいちばん手に取ったのはやはり太宰治「人間失格」。生誕100年のマスセールはここでも効いている。ついで「蟹工船」。去年の読書感想文で読んだという生徒が多い。なかにはプロレタリア文学に興味を持って、もっと読んでみたいという。ブーム、あなどりがたし。こういう生徒をうむ確率は高くはないだろうけれども、あらわれるだけ、以前よりはるかにましでしょう。漱石マニアの高校生もいて、「吾輩は猫である」の初版本複製を見て感激。複製なら古本屋でもそんなに高くない値段で買えると教えてあげると、鳥肌がたつぐらいうれしいと一言。文学についての読書の質や量がかなり分散していて、集約しにくくなっていることをあらためて感じる。
結局、2日閒で文理学部への来場者は、7435名。去年が6536名なので、900名近い増加。学科の展示を見に来た人はそのほぼ1割だったようです。17学科もあるので、1割なら例年通り悪くない数字です。こうしてオープンキャンパスは毎年、入場者が増えていっているのですが、これは受験しやすい、合格しやすい大学へと層を広げたことによるもの。明らかに関東圏の私立大学は六大学、MARCH、日東駒専、大東亜帝国という序列が変わり、二極化したと考えられます。増加にぬか喜びしないで、さらにどこで突出していくかが重要です。
終了後は、学生たちの慰労を兼ねて打ち上げ。教員入れて40名近い大宴会でした。はぁ〜、疲れた。