秋の堀田善衞展にスタジオジブリが協力をしてくれることになったことは前にお知らせしたが、とりわけ「ゲド戦記」の宮崎吾朗監督が堀田善衞の「方丈記私記」「定家明月記私抄」をもとにアニメ原画を描いて出展することになった。ほんとにアニメが1本完成してしまうぐらいのストーリー、キャラクター設定、プロットがつくられ、相当な枚数の原画が出来たという。ついてはこの宮崎吾朗さんにインタビューしてくれと、突然、ジブリから依頼。「熱風」というジブリのPR誌に掲載するのだという。おっとりがたなで三鷹のジブリのオフィス、草の家に出かける。さっそく原画を見せてもらった。ストーリーやキャラクターは堀田作品とも、もとの鴨長明、藤原定家ともだいぶ違い、単純化されているが、原画自体の作り方、遠近法やアングル、立体化のしかたなどがとても面白かった。堀田善衞の作品は知識人小説として読まれてしまいがちだけれど、上海時代を描いた小説などはいまは亡き深作欣二監督や、「KT」の阪本順治監督などに政治スリラーとして映画化してほしいと思っているぼくにとって、こういうアニメ化も1つの選択肢かなと思わされてしまった。宮崎さんへのインタビューは近いうちに活字になると思います。