昨日から薩摩川内まで行ってきました。来年1月下旬に放送予定のNHK ETV特集の番組撮影のためです。「改造」の直筆原稿研究がもとになって、この原稿から見える言論統制の実態に迫るというのが番組の趣旨。
で、朝5時半起きして、羽田8時発の飛行機に乗り、鹿児島空港からさらに車で1時間。結局、11時過ぎに薩摩川内まごころ文学館に到着し、ここで撮影となったのです。番組では、NHKの鹿島アナウンサーが「続夫婦善哉」未発表の謎に迫り、それを追うなかで当時の言論統制にふれるという展開で、ぼくが鹿島さんの問いかけに答えながら、一緒に謎を追いかけていきます。結局、打ち合わせふくめて、7時間以上にわたる撮影で、出番が終わったあと、スタッフの方たちと近所の魚料理の店で夕食。久しぶりにディレクター、カメラマン、照明さん、録音さんなど本職の技術者の方たちと仕事して、たいへん気持ちよかった。職業上、学者という、ことばをあやつる人たちと仕事することが中心なのですが、映像というのはやはりモノ作りに近い。きびきびした仕事ぶりがあればこそ、にわか仕立てとはいえ最後の最後までみせるこだわり、疲れはするけれども次第に生まれてくる仕事の共有感。こういったものがありました。さて、どういうふうに仕上がるのか。楽しみに待ちたいと思います。番組の正式な題名や放映日時は追ってお知らせします!