NHKの土曜ドラマ「ハゲタカ」が終わった。結局、2回分ほど見逃してしまったけど、かなり重量感のあるドラマで、意外に興奮してしまいました。さて、そのエンディングテーマが作詞エミリ・ブロンテとなっていたので、何でだろうと思ってたのですが、事実、あのエミリ・ブロンテの詩に曲をつけたものだったんですね。その原詩はこんなふうなものでした。

Riches I hold in light esteem,
And Love I laugh to scorn;
And lust of Fame was but a dream
That vanished with the morn ー

And if I pray, the only prayer
That moves my lips for me
Is ー‘Leave the heart that now I bear
And give me liberty.’

Yes, as my swift days near their goal,
‘Tis all that I implore ー

Through life and death, a chainless soul,
With courage to endure!

なかなかいい詩ですよね。平井正穂さんが岩波文庫で付けた訳詩がこれです。

“富なんてものは問題にならない、
恋だって、考えただけで吹き出したくなる。
なるほど、名誉欲か? そういえば、昔夢見たこともあったが、
日が射すと忽ち消える朝露みたいなものだった。

もし私が祈るとすれば、自然に
口をついて出る祈りはたった一つの祈りだ。
「今の私の心をこのままそっとしておいてくれ、
そして、ただ自由を私に与えてくれ」という祈りだ。

嘘ではない。ーー光陰矢の如しで、どうやら私の
終わりも近い、そこで私が求めるものは、ただ、

何ものにも囚われない一人の人間として、勇気をもって、
生に堪え、死に堪えてゆく、ということだけだ!”

訳詩はかなり意訳の部分が目立ちますが、劇的になっています。でも、いい詩ではないですか。こんな詩を再発見させてくれただけでも「ハゲタカ」、なかなかよかったです。