IMG_0703「国語と国文学」12月号が出ました。「中里介山『大菩薩峠』とその演劇化をめぐって」という論文を書かせてもらっています。沢田正二郎による『大菩薩峠』上演とそのトラブル、その後の介山の演劇介入について調査、考察したもので、中里介山とその「文学場」の研究の一環です。前後して「日本古書通信」11月号には「教養主義のゆくたて──田中耕太郎のこと」というエッセイを書きました。こちらは『物語岩波書店百年史1』のなかでふれた法学者の田中をめぐって、書き足りなかった部分を補足した内容です。それにしても東京大学国語国文学会の雑誌の方はもう12月号で、 年間の総目次もついていました。寒さが沁みるとともに、年末の気配が漂ってきました。