今年の入試はさんざんでした。文理学部の場合、センター入試を別にすると、理系が一期、二期、人文系、社会系の合計四回ほど、一般入試が実施されます。このうち雪による交通事情が大きく影響したのが二回。スムーズに実施できたのは、昨日の理系二期くらいで、ほかは交通事情のニュースと首っ引きで、朝の五時起きから夜まで対応に追われつづけました。結局、人文系と社会系については大雪被害による欠席者を対象に、前列のない追試験ということになり、その対策がつづいています(詳細は文理学部のホームページ参照)。受験生も気の毒ですが、大学もたいへんです。聞くところでは19大学、41学部が追試験を実施することを発表したようですが、おそらく各大学ともにもはや超絶のテンヤワンヤとなっていることでしょう。
 しかし、今後どうするのか。入試シーズンを他に移すとしても、9月にしたら台風対策が不可避だし、そんなに選択肢がない。となると、来年以降はいつどうなっても大丈夫なように、不測の事態対応の予備問題を用意することになるんでしょうか。ますます大学教員は全員、入試業務で仕事に追われることになるのでしょうね。さりとてアメリカの大学風にアドミッションセンターを設けてその専門家を配すると言ったって、そんな蓄積もないし、いい成り手もいない。1大学だけで設置してもうまくいくものではありません。全国の高校や予備校も含めて、影響は甚大で簡単にはいきません。
 そんななかで今後はシンプルかつ実現性の高い小さな対応策を練るしかないですね。では、どんな対策?いえ、それはまだまだ思案中です。頭の痛いところです。